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「だって、冗談でしょ?」

第4章 「あのカフェに行けば、彼女に会える」

店内に入ると、ちょうど早めの夕飯の時間だったのか、店内は少し混んでいた。

1ヶ所だけ空いていた窓際のテーブルに2人で腰掛ける。

すぐにアルバイトと思われる女性が水を運んできた。

「すいません、オムライスふたつ」

中岡が注文すると、女性は「かしこまりました」と言って厨房に声をかける。

ぼんやりと外を眺めていた俺は、ガラスの割るような音に慌てて店内を振り返る。

「申し訳ございません!」

注文を取りに来たのとは違う、女性アルバイトがオムライスのお皿を抱えて客に頭を下げていた。

足元には割れたグラス。

「お怪我はありませんでしたか?」

どうやら、その席に座る子供のグラスが割れたようだ。
肝心の子供は、ぶすっとした表情でスプーンを握り締めている。

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