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「だって、冗談でしょ?」

第4章 「あのカフェに行けば、彼女に会える」

「ぷはっ」

俺は吹き出す。

「そんなわけないだろ!…ただ、あの人可愛いなーって思っただけ」

「まじで?なんだよー!ってか、あの人?あの女の人?」

紗和さんはガラスを片付けながら、先ほどの親子と笑いあっている。

「意外。お前、ああいう人好きなんだ…」

「どういう意味だよ」

スネたように言うと、中岡は真顔で言う。

「見た目のバランス気にして、お前はロリコンなんだと思ってた」

「はぁ!?ふざけんな!」

2人で吹き出す。

「あの人、年は近そうだけど…お前の見た目がな…どう見たって中学生だもの」

確かに、中岡と2人で遊びに行くと、彼の弟に間違えられることが多い。

高校の頃は悩んだこともあったけれど、今は違う。

今は、もう知っている…。




どんな女性でも、自分に振り向かせる方法を、俺は知っている。

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