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「だって、冗談でしょ?」

第5章 「こんな理由で電話しちゃだめなの?」

「最悪…」

学校について授業を受けていても、思い出すのは夢の中のリアルな感触…。

「こ、これがいわゆる…クセになるってやつなのかな…」

自分で言っておいて恥ずかしくなる。

なんとか午前の授業をやりすごし、バイトへ向かう。

「いらっしゃいませ!」

お客さんがくるたび、杉村くんかな、って気にしてしまう。

なんか…完全に杉村くんのこと好きになってるみたいじゃないか…

「ありがとうございました!」

カップルを笑顔で見送る。

いいなぁ。デートしたい。

杉村くんとデートするなら、ヒールは絶対NGだし、大人っぽい服装もダメだよね…

って、また!私!杉村くんと付き合う妄想してる!

思わず頭を抱えると、私の後にシフトに入っている後輩がやってきた。

「先輩、もう上がってください!お疲れ様です!」

「あ、うん、お疲れ様です!」

更衣室で着替えて、裏口のドアを開ける。

「…杉村くん?」

一応声をかけてみるが、誰もいない。

だよね。そうだよね。
一人で盛り上がって…私恥ずかしー!

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