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恋するビッチちゃん

第2章 運命? そんなのありえなくね?

話を聞けば、男その1と王子は地元が一緒で、中高をともに過ごした仲らしい。

「袴田、お前相変わらず無愛想だな!」

「……うるせぇよ」

男その1は、さらに図々しいことに王子の肩に腕をまわして絡みだした。

ちょっとちょっと! お前邪魔なんですけど?
今さぁやが王子とお話しようとしてるんですけど?

ってかさぁ? 王子困ってんじゃん!
きっとさぁやともっとお話したいんだよね? そうだよね?

お前は、さぁやたちを盛り上げる背景……モブなの? わかる?
モブなんだから空気読めよ! ヴァァァカ!

なんて、心のなかで毒づいたけど、そんなの王子には見せられないからにっこり笑って、

「あのぅ……ぁたし、さぁやっていうんですけど、さぁやお兄さんに一目惚れしちゃったのぅ。よかったらこの後二人でどっかいきません?」

超かわいい笑顔で、胸をよせて谷間がガッツリ見せるような体勢で王子を誘ってみた。

これで落ちない男なんていないっしょ!
いくら王子といえども余裕余裕♪ ふふん♪

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