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さよなら、またね。

第3章 不似合いな感情



マスターが静かに置いたカクテルは、渋いオレンジ色。

シトラスが香る、爽やかなカクテルだった。


「カリフォルニアレモネードです。」


マスターが「どうぞ」と促すから、グラスを口元にはこび、クッと一口飲んでみた。

「あ・・・美味しい・・・」

自然と零れた感想に、マスターは微笑み軽くうなづいた。



「ごゆっくり。」




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