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さよなら、またね。

第5章 夢から醒めたら



「っ!!...もっ...むりっ!!!!!」


ぷはっ!!と荒い呼吸とともに、職場での激しいキスは幕を閉じた。


「持久力、ないね。自分からしたくせに…」


クスクスと含んだ笑いを向けてきた蒼士を睨みつけるけど、笑い続ける蒼士は完璧スルーだ。


とにかく早くこの場を去りたくなって、フラつく足元を立て直そうとしたけど…


「脚…」


「ん?」


「脚…外してください…」


「あぁ。」


納得したように応えた蒼士だけど、その脚を引く様子はなく、それどころか、深く入り込んできた。



「ちょっ...!!」


「甘いね、澪。男の力なめちゃダメだよ。タダでさえ澪はガードが甘いんだから。」


あくまで上から目線でバカにしたような蒼士の挑発的なセリフに、左脚の踵を少し浮かせて、壁に押さえつけている男の爪先に落としてやった。


「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「女にだって、武器はあるんだから!」


声もなく悶絶する蒼士の腕の中からスルリと抜けて捨てゼリフをはいてやった!



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