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色にでにけり 恋

第5章 敵の正体

翌日。


上出が7時限目の後片付けをしながら窓の外を見ると、校門にまた保坂泉が立っているのが見えた。

昨日よりガッチリと腕を組んで仁王立ちしている。

上出は校門まで、出て行き泉の前に立った。


「上出、俺と勝負しろ!!」

「分かった。」

「・・・?!」

「種目は2コメでいいか。」

「おっ、おうっ!」

「会場と日程は任せる。
ただ、調整に2週間の猶予をくれ。」

「わ、わかった。」

「それから、お前が言っていた賭けの件。」

「おう、」

「お前が勝ったら、俺は水泳部に入る。

 俺が勝ったら、遥暉に関わるな。」




「・・・う、でも、補講の・・・・・・。」


泉が悩んでいる。



よほど遥暉との勉強は成果が出ている自覚があるようだ。




ーー流石にやるな、遥暉。



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