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色にでにけり 恋

第5章 敵の正体

「ゔぅ・・・。」


「それから、遥暉を享邦学院なんかに連れ出すな!

せいぜい必死にお勉強するんだな。」


「勝負だ!水泳なら負けない!」


補講の件で馬鹿にされたと思ったのか真っ赤になってプリプリしながら去って行く泉の後ろ姿を見送った。


--保坂泉が、御し易いヤツでよかった。


仮に俺が負けても、振り出しに戻って、遥暉が選択するだけ。


ただ、遥暉の触れたくないことに踏み込まれることになる。


だから、俺は負けるわけにはいかない。


上出は溜息を吐いた。


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