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色にでにけり 恋

第11章 反省会

「俺が勝てば、
 今後遥暉にはお構いなし。

 負ければ、
 俺が水泳部に入部するだけだ。

 結局、遥暉が入部するかどうかは
 遥暉が選択できる。

 勝負は、補習に合格したら
 という条件付きだった。

 そうしておけば、
 勝負の為に勉強に集中できない
 なんて事にはならないし、

 合格できれば、
 遥暉は補講から晴れて解放される。

 俺が負けても、ひとつ解決する。」



「はい。」



「保坂は部活停止処分になっているとはいえ、

スイミングクラブへも練習に行っているから、ノーブランクだ。

引き換え俺は中学を卒業してから、

継続的な運動は朝ランと夜の筋トレくらいだ。」




遥暉は上出の肩に凭れて、ちょこんと頭を預けて来た。




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