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短編集。

第1章 誘拐犯×お姫様




《...ち...り......い》


「ん?」


何かが、途切れ途切れに聞こえる。


「...っ!?...美雨、まだ遅いから眠りなさい。」


目をつぶってるから光喜の顔は見えないけど、とても落ち着く光喜の声に僕はまた眠たくなる。


「うん、いい子。俺はここにいるから安心して、美雨を絶対にはなさないから。」


そう言って、僕の頬を優しくなでてくれる光喜。


『愛してる』


そんな言葉が聞こえた気がした。




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