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短編集。

第2章 客×花魁




そして、数日がたち。悲劇が幕を開ける。


「魅姫!」


ふと、心姫の声が聞こえた。
今日ゎ宴の日。花魁達は客と酒を飲む。


「なんでありんすか?心姫」


心姫を見やると顔を赤くして、男と腕を組んでいた。
男は、私を見るなり頭を下げた。僕も一応頭を下げておいた。


「わっちはこなたの人が好きでありんす。」


そう、耳打ちで恥ずかしそうに顔を赤らめていう心姫。


「応援してるでありんすよ」


本気なんだと思ったので応援することにした。
この人が悲劇の中心だってことを知らずに。




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