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短編集。

第3章 純粋くん×遊び人


「ほうほう。そんなことあったんだ。
別に俺は、男でもいいと思うし。
りゅうきの気持ちもわかんなくもないし?
でも、あいつのゆうへの扱いは悪い。
そんなことしたら誰だって付き合えるかもとか
期待して当然じゃん?
たぶん、俺だって期待すると思うし?」


すごく、優しい凌(りょう)
その優しさにまた涙が出る。


「ぅわ!ちょ、泣かないであげてー?
俺のために泣かないであげてー??」


はは、こいつ。涙に弱いタイプか。
とか、心の中で笑うけど涙は止まんない。


すっ


突然、顎を凌の方に向けられ


ちゅ


キスをされた…ん?キス!?


「ん?んー!んんんん!?」


にゅるっ


言葉を話そうとして口をあけた瞬間
凌の舌が俺の口の中に入ってきた。


「んっ…ふぅん、んむ…ん、ふ」


んー。苦しい、息が上手く出来ない。
頭もだんだん、朦朧としてくるし。死ぬんじゃない?


「んーっ…ゃ…りょ…んっ」


ちゅっ


最後のあがきで凌の名前を呼んだら
呼んだ?んーん。呼んでないけど止めてくれた


「はぁ…はぁ…はぁ…りょ、う。
なにするんだよぉ、苦しかった。」


肩で息をしながら涙目でいう俺。


「…」


ん?


「凌?」


心配になって、凌の顔をのぞき込む。


「あのさ?ゆう」


すると、目が合って。声をかけられた。


「なに?」


ちょっと、言葉に詰まる凌。


「あの、さ。俺と、良かったら付き合わない?」


いいよー。























「え?」




















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