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短編集。

第1章 誘拐犯×お姫様

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カランカラン


コップの中で氷が揺れる。


カチャッ


部屋に入ると、一目惚れをした男の子。


「はい、どーぞ」


コト


オレンジジュースをテーブルに置く。


「ありがとうございます。」


すごく、嬉しそうな顔をしてオレンジジュースを飲む男の子。たぶん、すごく好きなんだろう


「ふ。オレンジジュース好きなんだ」


と、微笑みかけていう俺に。
顔を赤らめて、こくんと頷く男の子。


「はは、なにそれ可愛いんだけど。」


すると男の子はすかさず怒る。


「か、可愛いなんか言わないで!
僕は、可愛いじゃなくてかっこよくなりたいの!」


ダメだなこの子。そーやって、ムキになるから余計可愛いのに。そう思ってしまう俺はどこまでも惚れてるらしい。


「ごめんごめん。でも、君が悪いんだよ?」


そう言うと、ムーとした顔をする。


「それも可愛い」


耳元に顔を近づけて言う。
すると、男の子がびくっと体を震わせた。


「んっ…耳、くすぐったい」


ちゅ


想像してなかった、男の子の反応に俺興奮なう。
てか、暴走してます。


ちゅ、クチュ


「んー。やッ…だめ」


顔を赤くして俺の胸元を押すけど…力弱すぎ、可愛すぎて誘ってんの?ってなるよ?それ


ちゅ、ちゅ、ちゅ


耳からおでこ、瞼、頬、鼻、そして唇に口づけをする。


「んー。やぁ、離して…?」


真っ赤な顔で涙目で上目遣いで、ほんと誘ってんの?お前。


「ほんとに、やめてほしいの?」


と、行動を止めて男の子を見る。
男の子の上に、またがってる状態だから見下ろす形になる。


「ぇ?…えっと…」



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