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短編集。

第1章 誘拐犯×お姫様

美雨side



「ほんとに、やめてほしいの?」


そう言われて、行動が止まる。
ぇ、やだ。もっとして…あなたが好きなのに


「ぇ?…えっと…」


どうしよう。触って欲しい…。
もっと、いろんなことして欲しいのに。


「嫌なら、いつでも逃げれるでしょ?」


そう言って、僕を見下ろす王子様。


「なのに、逃げようとしないのはなんで?」


そう聞いてくる王子様。
そんなこと、聞かないでよ…。


「えっと…ぼ、僕…たぶん、一目惚れしちゃって。
それで、えっと、あなたのことが好きになっちゃって。
今だって、本当はやめてほしくなくて。もっと、いろんなことして欲しくて。
でも、離れ離れになっちゃうから怖くて。」


テレビのニュースでは、3日目の夜帰ってくるって言ってた。それは、みんな同じだって。
だから、きっと僕も…そう思うと、涙が溢れた。


「だから、きっともっと…あなたの、こと、好きになっちゃう、だから…その前に、あなたから距離をとろうって、決めたのに。
なのに、心がゆうこと聞かなくて。辛くて、苦しくて。」


涙が止まらないんだ。今日あったばっかなのに。
こんなのおかしいよね?それに、相手は男の人なのに…。





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