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短編集。

第1章 誘拐犯×お姫様


ちゅ


「んっ」


いきなり、キスをされた。


「バカだね…君って。
俺きっと、嫌われると思ってた。君は、俺のこと嫌いになるって…。
なのに、君は自分を押し殺して俺に気持ちをぶつけてきた
びくびくして、怖がってた俺に。
行動はしても、心では本当に怖くて。
君は、強いね。すごい、本当に今以上君が好きになった。」


そう言ってきた。優しい優しい王子様。


「僕も好きだって言ってもいいですか?」


と言うと、さっき好きだって言ってたじゃんと笑われた。確かにと、僕も笑った。
そして、2人でベットの上に座り直した。


「じゃあ、改めて初めましてだよね?
俺の名前は、光喜(こうき)って言います。
よかったらだけど、光喜って呼んで?」


と、光喜は自己紹介をしてくれた。


「じゃあ、僕も。光喜、初めまして。
僕は、美雨(みう)って言います。
僕も、名前で呼んで欲しいな。」


そう言って、笑顔を光喜に見せると。


ちゅ


「美雨、好きだょ。」


そう言って、微笑みかけてくれた。


「光喜、僕も好きっ」


最初は、名前も知らなかった僕たち。
今は、名前だけだけど知った僕たち。
ちょっとだけ、成長した恋。
これから、お互いもっと知っていくんだと思うと。
こころが、暖かくなった。




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