白の歌姫
第3章 もうひとつの旋律
その日一日、梨杏は全く集中出来ず指導を終えた。
終始高橋に怒られ終わってしまった一日だった。
高橋は苛つきながらそんな梨杏を見ていた。
これまで一度もこんなことはなかった。
彼女が入学して以来ずっと指導してきたが、いつも素直で従順だった。
明日、また様子を見てみよう、高橋はそう決心して学校を出た。
校門の前で多くの学生に囲まれている男が目に入る。
結城一真。
自分とは対象的な講師。
ちらりとそちらをみやり通りすぎる。
結城が口角を上げたのが見えた。
高橋は、結城の自信に溢れたその笑顔が
嫌いだった。
終始高橋に怒られ終わってしまった一日だった。
高橋は苛つきながらそんな梨杏を見ていた。
これまで一度もこんなことはなかった。
彼女が入学して以来ずっと指導してきたが、いつも素直で従順だった。
明日、また様子を見てみよう、高橋はそう決心して学校を出た。
校門の前で多くの学生に囲まれている男が目に入る。
結城一真。
自分とは対象的な講師。
ちらりとそちらをみやり通りすぎる。
結城が口角を上げたのが見えた。
高橋は、結城の自信に溢れたその笑顔が
嫌いだった。
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