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ボクの小鹿

第2章 子鹿のパパの悩み

子鹿ももう高校生だ

今は僕にベッタリだけれど、いつ本当に好きな男が出来て、今自分が置かれている状況の異常さに気づくか判らない

そうなった時に子鹿はどうするだろうか?

泣いて僕を罵るだろうか?

「う・・、まずい、吐く」

駄目だ・・、子鹿の高校生になった姿を見たせいで、つい考え込んでしまった

気鬱の発作に襲われて、吐き気と頭痛がしてくる

僕は子鹿の入学式へ向かう準備を中断して、そこにあるソファに崩れ落ちた

僕は本当に駄目な父親だ

娘の大切な入学式にも行けないし、嫌われるのが怖くて娘と話し合う勇気もない

薬を飲みたいけれどその気力も湧かず、

「小鹿、ごめんね」

僕はソファの上でうずくまり、気を失う様に眠りに落ちてしまった

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