SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ
第11章 悲しみに捧ぐリコリスの花束を
また、世界から色がなくなった。
今まで見えていた色が、無くなった。ガウリイがそばで心配そうにしているのに、あたしは全く耳に入らない。
ガウリイ。
会いたくて、そばに居たくて。
どうしようも無かった相手。でも、今は・・・・・・
実験体?なに、それ?
わからない。体が、凍りつく。ガウリイが、シルフィールに奪われた時よりも、更に。
息、できない。瞳孔が開き、心臓もばくばくと荒ぶる。
どうして?なんで・・・?
昨日まで、優しかったのに・・・実験体・・・?利用、されてた?
「いや・・・いやっ・・・イヤ・・・イヤあああああ・・・っ!!」
「リナ、落ち着け・・・!」
どうして。
少女はようやくゼロスと向き合う覚悟を決めたのに。
なのに、どうして。
辛い、よ。痛い。
ああ、あたし、馬鹿だ。
もっと早く、気付いたら、せめて気持ちは打ち明けられたのに。
いつの間にか、ガウリイより、ゼロスが大きな存在になって居たなんてーーー。
「リナさん」
「しる、ふぃーる」
「お話が、有ります」
シルフィールに連れ出され、宿のロビーのソファに座るよう促される。
彼女は相変わらずなにか・・・あたしを憎んでいるような雰囲気だった。・・・それどころじゃない。
あたしは、大切な人を、失った。二度も。
自分で思う以上に、あたしは脆かった。もう、一人はイヤ。眠れなく、なるから。悪夢を、見るから。
「もう、ガウリイ様に近づかないで下さい。
わたしは、やっと」
「うるさい!!!」
.
今まで見えていた色が、無くなった。ガウリイがそばで心配そうにしているのに、あたしは全く耳に入らない。
ガウリイ。
会いたくて、そばに居たくて。
どうしようも無かった相手。でも、今は・・・・・・
実験体?なに、それ?
わからない。体が、凍りつく。ガウリイが、シルフィールに奪われた時よりも、更に。
息、できない。瞳孔が開き、心臓もばくばくと荒ぶる。
どうして?なんで・・・?
昨日まで、優しかったのに・・・実験体・・・?利用、されてた?
「いや・・・いやっ・・・イヤ・・・イヤあああああ・・・っ!!」
「リナ、落ち着け・・・!」
どうして。
少女はようやくゼロスと向き合う覚悟を決めたのに。
なのに、どうして。
辛い、よ。痛い。
ああ、あたし、馬鹿だ。
もっと早く、気付いたら、せめて気持ちは打ち明けられたのに。
いつの間にか、ガウリイより、ゼロスが大きな存在になって居たなんてーーー。
「リナさん」
「しる、ふぃーる」
「お話が、有ります」
シルフィールに連れ出され、宿のロビーのソファに座るよう促される。
彼女は相変わらずなにか・・・あたしを憎んでいるような雰囲気だった。・・・それどころじゃない。
あたしは、大切な人を、失った。二度も。
自分で思う以上に、あたしは脆かった。もう、一人はイヤ。眠れなく、なるから。悪夢を、見るから。
「もう、ガウリイ様に近づかないで下さい。
わたしは、やっと」
「うるさい!!!」
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