
SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ
第12章 奪い去りlove❤︎
連れてこられた先は、さざ波が立っている砂浜。海水浴シーズンにはまだ早いためか、人一人いない海岸。
まだぽけっとしているリナを尻目に、誘拐犯は楽しそうに笑うのみ。
「リナさん?」
「はっ!ここ・・・」
「海です」
「見りゃわかるわよ!」
少し離れた距離にいるゼロスに掴みかかろうといつものブーツで砂浜を歩く・・・けど。
「う、わっとと・・・!」
「おっと、砂浜は足元悪いですから、気を付けて、リナさん」
リナを軽々と受け止め、呆れた声のゼロス。リナは今の状況を冷静に考えてみる。つまづいて、転びそうになった自分を、抱きとめてるのって・・・
「〜〜〜〜っ///」
「おっと。酷いですよぉ、突き放すなんて」
リナは真っ赤になりながらゼロスを睨んでいた。今、ゼロスに抱きしめられていた。リナの頭はそれでいっぱいだったためか、ついつい突き放してしまっていたらしい。
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