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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第12章 奪い去りlove❤︎




絡むような、まるで・・・そう。蜘蛛の糸のような視線・・・どこまでも付いて剥がすことも叶わないような視線が、リナを捕える。
逃げることも、そらすこともできないほど、開かれた瞼から覗く紫水晶の瞳が綺麗で。


ただ、波の音がリズムを刻み。あとは無音の世界。まるで二人きり、別な空間に閉じ込められてしまったような感覚。

「そ、そぅ///」
「はい❤︎」

話題変え、失敗。
と、海風がひゅう、とリナの体を急に冷やす。たまらずリナは小さくくしゃみ。

「っ、くしゅっ」
「・・・やはり少し今の時期は寒いですね」
「あ、ごめん・・・海風冷たくて」

あはは、と逃げるように後ずさるリナの腕をゼロスはつかみ、引き寄せて。
あっという間にリナはゼロスのマントに包まれていた。もちろん体もぺったりと密着している。


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