テキストサイズ

SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第12章 奪い去りlove❤︎


「ち、ちょっと。失礼じゃないっ」
「い、いいえ。
ですけど、リナさんのドンカンさんがここまでとは」
「?ドンカン?」
「さっきの理由、魔族の僕が聞いても『好き❤︎』って伝えられてるのがわかりますよ?」

ゼロスのド直球な指摘に、リナの涙は一瞬で消え去って、代わりに顔を真っ赤に変えた。

「ち、ちちちちがうっ」
「またまた、照れちゃって♪」

なでなで。
頭を撫でながら、嬉しそうに言うゼロス。まんざらではなさそうである。

「だ、だって魔族に恋しても、それは毒でしかないんでしょっ!」
「そんな恋愛感情でいちいち滅びていたら既に魔族はこの世にいません」

ーーたしかに。
リナはなぜか深く納得してしまった。

「それに、そのリナさんの想い。嬉しかったですから」
「え」

ゼロスはニコニコ笑いながら、リナの首に何かを着けた。

「これ・・・さっきの星の砂!?」
「実は、獣王様のご所望と言うのもあったのですが、一番はーー」

優しく抱き寄せられ、耳元ぎりぎりで囁く。

「一番は、リナさんにこれを渡したかったんです。この場所で。この時間に」



.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ