SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ
第12章 奪い去りlove❤︎
「こんばんはっ、二部屋空いてますかっ?」
「いらっしゃい、空いてるよっ」
「らっきー☆あ、おっちゃん、ごはんおねがーい!」
「おう!名前は?」
「リナ=インバース」
「ああ、リナちゃんって君か!お客さん待ってるよ!」
?リナは小さく首をかしげた。このおっちゃん、今あたしに客、とか言ってなかった?
「あっちの食堂にいるよっ」
「は、はあ」
リナは納得いかないような顔つきで指定された食堂へと向かうと。
テーブル一面に用意されたご馳走。お酒。そしてそこに座って、ホットミルクを飲んでいるのは・・・
「ハローリナさん!お待ちしてましたよ〜」
「ゼロスっ!?なにやってんのよ!」
「リナさん、お腹すいてるだろうと思いまして、先回りして注文しておきました」
ぽんぽん、と自分の膝の上を叩きながら、リナを呼ぶ魔族。リナは仕方なく近づく。
備え付けの椅子に座ろうとした、ら。
「違いますよー。リナさんはこっち」
ひょいと抱えられ、ゼロスの膝の上に横向きに座らせられた。
「な、なによ、この体勢!」
「はい、リナさん。あーん❤︎」
「あ、あたし一人で食べられる!下ろして!」
「あーんがいやですか?」
「嫌!」
「なら口移しで!」
いそいそとスープを口に運ぼうとするゼロスを、リナは顔を赤くしながら必死で止める。
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