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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第17章 【いちごミルクとほろ苦コーヒー。】

「リーナーさぁん・・・構ってくださいよー」
「うざいよ、ゼロス」
「はう、酷いですぅ・・・」
あたしは何の気なしに仲間たちに目を向けてみた。・・・いたって、平然と食事を続ける三人。非情に無情すぎるわよ!助けなさいよ、アメリア、ゼル、ガウリイ!!あんたたちに血は流れてないの!
「うーん、リナさんぷにぷにで抱き心地がいいです♪」
「いやぁぁあ!どこ触ってんのよ、変態魔族っ!」
食事なんてしてる余裕もないし、兎にも角にも今はじたばたと暴れるしかできない。隙を見て逃げ出さないと・・・!
「もう、いちゃいちゃするなら部屋でやってください」
「食事の邪魔だ」
こんのっ。あんたたちなんか、人間じゃないわ!あたしに抱きついて離れないこいつよりさらに酷い魔王よ魔王!
「ふざっけんなぁっ!助けろゼル、アメリアっ!」
「俺たちが何をしてもムダだろう」
「そーです。それにコレはリナさんとゼロスさんの問題ですよっ」
あたしが手出しできないのをいいことに。覚えてなさいよぉ、アメリアああ、ゼルぅぅう!!はっ、ガウリイは!
・・・まだ食べてる。助ける気はないみたいだ。ガウリイの裏切りもにょおおおお!!
「そうですね!それじゃお部屋に戻っていちゃいちゃしましょうか!」
「いっやああああああ!!」
あたしの悲痛な叫びはむなしく木霊し、そのままかき消えた。もちろん、ゼロスの空間移転のせいだけど。


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