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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第9章 初恋はイチゴ味?





「どんな味がしますか?」
「え!?トーゼン甘酸っぱい味だけど。・・・でも、なんで?」

あたしはその質問の真意がわからずに普通にイチゴの感想を述べてしまった。間違いではない・・・よね?

「実は、アメリアさんと先ほどお話していまして。
イチゴは初恋の味だと仰っていたので。どんな味かと気になりまして」
「ぶっ」

あたしはゼロスのセリフに食べていたイチゴを思わず吹き出しそうになる。

「リナさん、イチゴの味の様な気持ちになったことありますか?」
「げほ、げほっ
な、ないわよ。何だってそんなこと」
「ほう、イチゴは甘酸っぱい味がするんですね。
それなら、辻褄が合いました♪」
「は?な、なんの話してんの?ゼロス」

するとゼロスはふわりと甘い微笑みを称えながら、あたしの髪を一房すくい、それにキスを落とした。
唐突なゼロスの行動に、思わずあとずさる。あまりにも勢いよく後ずさったもんだから、壁に頭を思い切り打ち付けてしまったじゃない!
なんとか痛みに耐えて、またベッドの淵に座り直す。

「僕、今そんな気持ちでして。そのことをアメリアさんに相談したら、イチゴのお話をして下さったんですよ。甘くて酸っぱい、そんな気持ちになるのが初恋だって♪」
「じ、じゃああんたアメリアに恋してんの!?」

べしゃ。
あたしの投げかけた質問に、ゼロスは思いっきり床に顔を打ち付けていた。まあ、痛くはないだろうけどさ。



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