SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ
第9章 初恋はイチゴ味?
「ね?」
軽くウィンクしながら、おちゃらけた声音でそう言われ、あたしはさらに顔を真っ赤にした。
「リナさん?」
また、耳元に顔を寄せて、くすぐる様な声でそう名前を呼ばれ、ぷつりと背中が粟立つ。
「本当は気付いてますよね?僕の言いたいことを」
あなたの言葉で聞きたいんですよ、リナさん。
そう、小さく色っぽく付け加えて、うなじに顔をうずめるゼロス。何度もちゅ、ときつく吸われる。
「や、やめっ」
「だったら、僕の言いたいこと、当ててみてください♪」
ふいふいと人差し指を振りながら、終始ご機嫌なゼロス。こ、こひつっ!
「ほら、当てちゃわないと・・・
もーっとたくさんイタズラしちゃいますよ」
怪しい紫水晶の瞳が嗤う。
それにあたしは何だかいやあな汗が吹き出る。そして、危険な予感も、ひっきりなしに感じた。
「言わないんですか・・・?」
急かす様な声に、あたしはビクッと体を跳ねさせる。うっ、やばい!本気だこいつ!
「な、なによっ。まさか、この天下のリナちゃんに、恋してるなんて言うの?」
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