SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ
第9章 初恋はイチゴ味?
ふん、と強気を装いつつ言うと、ゼロスは満面の笑みを浮かべて至極幸せそーに。
「そうですよ?」
「・・・っ、え?」
「僕はあなたが好きです。初恋なんですよ?」
「っ、ゼロ、ス?」
「ふふ、本当にリナさんは可愛いですねぇ♪
・・・とりあえず、リナさん。お見事!大当たりです。
ご褒美あげましょーね♪」
離れたゼロスの身体に、あたしは少しだけ安心する。でも、それは一瞬の間だけだった。グイとあたしの身体ごとゼロスの腕で自身の体へと引き寄せられる。
そしてあたしのくちびるに近付くゼロスの顔。ーーまさか、キスッ!?
ぷに。
ふぁーすと・きすが、まさか魔族だなんて。でも、なんだか触れたものがゼロスの唇ではないことに気づき、恐る恐る目を開いた。
あたしのくちびるにあるのはさっきゼロスが持ってきたイチゴ。
あ、キスじゃなくて口移しだったのね。
あたしは安心してまたそのイチゴをもぐもぐ。
うん、美味しい。
「おいしいですか?」
「うんvvゼロスも食べたら?」
「じゃ、リナさんが食べさせてください♪」
ちょん、とくちびるを突き出して待つ高位魔族・・・
たぶん、このゼロスに反論しても意味はない。今までの経験上。
あたしは仕方なくイチゴをつまむとゼロスに・・・
ひょい。
・・・なんで、身体ごとよけんのよ?
訝しく思いながらも、ゼロスがよけた方へとまたイチゴを移動する。
ひょい。
・・・またかっ。
食べさせろって言うからこーしてんのに、なんでよけるかな?
あたしは苛立ちながらまたイチゴを移動させると、同じ様に体を反対側に動かし除けまくるゼロス。
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