SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ
第9章 初恋はイチゴ味?
「・・・なんで除けるの?」
返答によってはただじゃ済まさないぞ。
「リナさんって、本当に鈍感さんですね。僕は食べさせてください♪ってお願いしたんですよ?」
「だからこーやって・・・」
あたしが反論しようとすると、何やらジェスチャーするゼロス。
ちょん、と自分の唇に指を当て、今度はあたしの唇を指差し、また・・・って、まさか口移ししろってことっ!?
「わかりました?」
「・・・」
口がパクパク動くのがわかった。
そ、そんな恥ずかしいことできるわけ・・・
「ならいーです。その代わり・・・」
「な、なによぉ。何よ、その妖しい顔〜」
「明日、みなさんがいる所で口移ししてあげます。リナさんの朝食分全部♪」
「はっ!?
・・・わ、わかったから!わかったから、止めてちょうだい、それだけは!」
そんなことされた日には、恥ずかしくてアメリアたちと一緒にいられなくなるじゃない!
でも、でもぉ・・・。
「なら、今食べさせてください。ね?」
「・・・目、閉じててっ!」
「やです。」
「・・・はずかしーじゃんっ」
「何も照れることないですよ。僕とリナさんしかいませんから」
だから、あたしはそれが恥ずかしいんだい!!
でも、今しなきゃ明日の朝は地獄なのよね・・・
あたしは抵抗と抗議を諦めて、イチゴをくわえる。
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