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SYらぶらぶ集〜X❤︎L〜ゼロリナ

第11章 悲しみに捧ぐリコリスの花束を

彼は、小さくうつむいた。・・・わかっている。でも・・・強気でいないと、がらがらと崩れてしまう。我慢している、あたしの理性が。
「なら!気休め言わないでよ!期待、持たせないでよ・・・ !!
あたしは、ガウリイ。
あんたを恋人だと思っていたよ。
だから、別れたくなかった・・・
でも、だからこそ。
これ以上・・・二人と、いたくない。
・・・二度と会わない。
さよなら」
「リナ・・・リナッ!!」
「嫌です・・・!ガウリイ様。行かないで・・・ください。リナさんも、覚悟を決めたんです。
ガウリイ様も・・・」
「・・・・・・っ・・・・・・ちくしょう・・・・・・!ちくしょうッッ!!」
それから、あたしは一目散に駆け出した。
視界が霞む。きっと、ずっと堪えていた涙だ。情け、ないな。
今までは、こんなことで泣かないと・・・ガウリイがいなくても大丈夫だと・・・思ってたのに。
「っ、大好き・・・大好き・・・よ、ずっと・・・ずっと・・・愛してる・・・ガウリイ・・・・・・っっ!!」
あたしは、この日から眠れなくなった。


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