「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
俺は、恐る恐る後ろを振り向く。
そこには、さっきの男。
やっぱり、初対面で
死ねと言ったのはまずかったか?
それで、怒ってたり……。
ん?
いやいや待て待て!
俺は、悪いことなんてしていない。
あぁキツく言ったのは、
アイツが俺をバカにしたからだ。
全てアイツが仕掛けたこと。
「何?いい加減、放してもらえると嬉しいんですけど」
俺は、何も喋ろうともしないコイツを
睨んだ。
マジで、早く教室に戻らないと
いけねぇのに。
「…お前、学年は?」
男は、やっと口を開けたと思ったら
そんなことを言ってきた。
は…?
学年?
なぜ急に……あっ。
もしかして、反省して謝ろうとしているのか?
学年を聞いて、後から
お詫びの品を届けるとか?
それなら、俺が得するな。
まぁ、とにかく
「1年だけど…」
ひとことだけ、ボソッと小さな声で言い、
教えてやった。
すると、聞こえたのか
コイツは、何か知らんが目を見開いて
変なものを見るかのように
俺を見ていた。