「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
半泣きで、バンバンと会長の胸板を叩くが
俺の後頭部をがっしり押さえていて
離れないように固定している。
しかも、口を開けさせようと
舌で、こじ開けようとしてやがる。
待って…本当、無理。
そう思った時だった。
ドカッー
ものすごい音がして、会長が
離れていった。
…ひとまず、助かった。
男…いや、あのクソ生徒会長に
初めてのキスが奪われるなんて
死にたい。
俺は、長かったキスのせいで、
酸素不足になり、地面に尻餅をついて
息を整える。
「み・さ・きちゃん…?」
すると、頭上から
俺の名前を区切りながら、
ドスのきいた声が聞こえてきた。