「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
ヒィッ!?
上を向くと、邪悪な顔の大悟様がいた。
すると、手を引かれて、
立たされたと思ったら
すっぽりと大悟の腕の中におさまっていた。
あのクソ会長は、というと
大悟に蹴られたらしく
飛ばされていた。
「バカ岬。俺、すっげぇ心配したんたけど…」
ぎゅっと抱き締められた。
「え、あ、ごめん…」
俺は、シュンとなって、謝った。
大悟は、俺なんかのために
なんかあったんじゃないかと心配したらしい。
まぁ、実際なんか
ありまくりだけど!!
「岬というのか…。じゃあ、姫を溺愛している王子は、お前のことか」
大悟に飛ばされていたはずの
クソ会長が急に立ち上がり、
納得した顔で、平然と俺の横に来た。
「おい、お前。よくも岬にキスを…」
大悟は、そう言いながら
ブワッと黒いオーラを放ち、
俺を自分の背中の後ろに隠した。