「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「こんなにも大きくなっちゃった」
ニコッと笑う。
「えっ」
な、なんだ…この物体。
きっとアレだよな…?
「ねぇ今にもはち切れそうでしょ?」
翼先輩は、口の端を上げながら
ニヤニヤしている。
はち切れそうって…お前
それは
「自慢ですか?」
俺は冷静に言った。
昔、お父さんが言っていたことを思い出した。
男は、ココがでかいほど
格好いいとか立派とか…。
要するに大人の仲間入り?みたいな。
ちなみに俺のココは、
いっこうに成長という言葉を知らない。
だから、今。
変なやり方で
俺に自慢しているであろう先輩に殺意が芽生えたのだ。
「自慢って…姫。もう、なんでそんな可愛いのかな!?」
なぜか、先輩は興奮しており、
俺を勢いよくガバッと強く抱き締めた。
「意味わかんねぇよ」
しかも耳元でハァハァうるさい。
「俺は、自慢なんかしてないよ?」
へらっと笑顔で言う翼先輩。
とても信じられない。
「アレが自慢じゃなかったら何て言うんだ。俺は、アンタのよりはるかに小さ――……って!?何言わせてんだよ!?」
俺は、危うく自分のプライドを
傷つけることだった。
あ、危ねぇ…!
「あの行為は、自慢じゃなくて誘っているんだよ?それに姫の……小さいんだ」
「ち、ちげぇよ!!お前のよりちょっと小さいだけだ!誘っているってなんだよ」
こ、ここで見下されては、たまらない。
てか、ん…?
すると、太ももあたりに異変が。
さっきから擦りつけられてたため、奴のが
また大きくなったのがわかった。
「強気なとこ…ますます理性を壊すね」
「はっ?」
壊す…?
また訳がわからない言葉を
使いやがった。