「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「…ねっ、俺が大きくする方法教えてあげようか?今ここで…」
「大きくする…方法だと?」
そんなんあるわけねぇだろ。
考えてみれば。
「疑ってるの?姫だって、さっき俺のが大きくなったの知ってるでしょ?」
ふふっと不気味に笑いながら
言った。
た、確かに、少し大きくなったのは、
わかったけどさ…。
なんで、あの状況で?
よくわかんねぇけど
「お前って…まさか、魔法でも使えるのか?」
それしか頭に浮かばない。
真面目に質問したのに、先輩は
盛大に吹きやがった。
イラッー。
別にお腹を押さえてまで
笑わなくてもいいだろう…。
まぁ、これでやっと、
手とか自由に動けるようになったけど…
まずその前に俺に馬乗りすんの
うざったい。
イライラを募らせている俺と反対に
先輩はニコニコ笑ってやがるし…。
ストレスの原因だ。
「魔法なんて使えるわけないじゃん♪でも、俺のテクニックさえあればこの通り……」
「ひゃあっ!!」
俺は、思わず驚いて変な声を出してしまった。
「可愛い声…ちょっと触れただけなのに」
翼先輩は、俺の反応を楽しむかのように
頬を赤く染めていた。
「んで、人の触んだよ!!」
大きさがわかっちまうだろうがっ!
つか、気色悪い。キモッ。
そう、こいつは、
男にとって大事なところを
揉むように触っていたのだ。
何がちょっと触れただけだよ!?
マジふざけんな、外道。