「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「姫は、自分でシたりしないの?」
「何をだよ」
主語を言え、主語を。
「えー!?もしかして、一度もないとか!?」
だから何をだって聞いてんのに。
そんな驚かれると、
何か俺が時代遅れみたいじゃん。
いちいち態度がイラつく奴だな。
「じゃあ、俺がもっとココ触ってもいい?」
またズボン越しに触ろうとする。
「バカっじゃねーの!?死ねよ」
ダメに決まってるだろ。
俺は、つい手がでて、
バシッと叩く。
もしこれが冗談だとしても
笑えないし許さない。
コイツ…人のを触る趣味あんのか?
若干引くわ。
「もう暴力的だな~、まあ全然痛くないけど。可愛い顔して毒舌だし……あれ?なにこれギャップ萌え」
ブハッと鼻血を出しやがった。
き、汚ねぇ…!
もう、年上なんて関係ない。
「おい、変人。退けよ」
ただ1年先に生まれただけの話だ。
敬なくてもいいだろう。
《キーンコーンカーンコーン》
すると、授業を知らせる鐘が鳴った。
う、嘘だろ…。
これは、早く戻らないと
非常にヤバイ。
「ねぇ、このあと俺のためにサボってよ」
翼先輩は、気持ち悪いくらい甘えてくる。
何か、吐き気が。
うえっ。
「ムリです。俺、これでもクラスの委員長なんで」
キリッと
自慢げに言ってみた。
さすがに頼まれた仕事を
すっぽかすようなことはしたくない。
……本音は、ただ後が怖いだけだがな。
「委員長なんだ?」
「それがなにか問題でも?」
もしや、似合わないとでも言いたいのかい?←
別に俺だって、
なりたくてなったわけじゃねぇよ。
今ので完全拗ねた。
「それなら、しょうがないか。それにこれ以上嫌われたくないしね!」
そう言って、スッと
上から退いてくれた。
てか、もう俺、
アンタのこと嫌ってるし。