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「俺は、男だ!クソ野郎」

第6章 何で俺…女装してんの。






「本当?」

怪訝そうな顔の大悟。



疑り深いやつめ…。



納得していないようだから

ちょっと危ない感じ。





「そ、そんなの当然だ。ちょ、わかったんなら…少し離れてくれる?」




俺は、いつの間にかなぜか

壁ドンされている。



そして、顔近い。やめて。

逃げないから。






「さっきから思ってたんだけど、どうして岬は俺から離れようとするの?」



「はっ?」



急にそんなマジな目で言われると

さすがの俺でも戸惑う。




言っとくが

離れたいと思う理由は簡単。



“怖い”からだ。


それ以外なにがある?




…大悟。

頼む、自覚してくれ。



俺の口からは、決して言えないし。





「…何?言えないこと?」


「…っ!?」



心を読まれた感覚に陥り、

ハッと目を見開いてしまった。







その様子を見てか大悟は、



「へぇー、図星なんだ?」



と言って、次の瞬間

身動きの取れない俺をまた抱っこ(次は姫抱き)して

ベットの上におろした。






「えっと俺、まだ寝るきねぇけど…」


妙な行動に出た大悟に

そう言った。




「違うよ?頑固な岬を素直にさせることするんだよ」


ブラックの笑みで

にこ~とする大悟。





これは、

一番、アカンやつだ。



経験済みなのでよくわかる。











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