「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「ちょっ何してんだよ!?」
もちろん…脱がされているのは、俺の制服で。
「見てわからないの…?」
大悟は、
クスッと余裕な笑みを溢す。
見て…?
そりゃあ、見てわかるから聞いてんだろうがっ!!
「着替えくらいな、自分でできる!幼稚園児でもあるまいし。余計なお世話だ!!」
怒りをぶつける。
その後『言っとくけど俺は、高校生だぞ!!』そう重要とばかり強調しながら付け足した。
「馬鹿。」
カッチーン。
また気に触ることを。
「馬鹿にすんなっ!」
本当頭にきた。
いつも大悟は、上から目線。
なんとかしてほしい。
「言ったでしょ?素直にさせるって」
大悟は、何かを企んでる顔をしている。
そんな言われたって
知るか。
つか、よく考えたら
普通、制服を脱がして素直になる奴いるか?
大悟でも馬鹿な発想を思いつくってわけか、と心の中で少し優越感に浸る。
「ちなみに“お仕置き”ってやつだから」
ん…?
大悟が次に発した言葉を聞いて
俺はピタッと体が固まる。
お仕置き…?
「イタズラってことか?」
俺は首を傾けたまま、
そう聞いた。
「…そんな可愛いもんじゃないよ」
悪魔が降臨してしまった。