「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
とりあえず、無視して、
ズボンのポケットに入れてたケータイを取りだし、すぐさま“お仕置き”という言葉を調べた。
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【お仕置き】
意味:見せしめ。体罰を与えること。
使い方:お仕置きとして押し入れに閉じ込める。
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「……。」
嘘だろ。
思わず、画面を二度見した。
体罰?…お、押し入れ?
ちょっと待て…。
だったら、
こいつ、そんな危ないこと考えてたことか!?
真実に驚愕する。
すると
ケータイとにらめっこしていた俺を見て
「これ、没収ね」
と、大悟は言って
俺の手から
スルリとケータイが消えたのがわかった。
「か、返せよ!」
ハッと我にかえり、
強気で言う。
「無理」
そしたら、あっさり拒否された。
ケータイをとられた俺は、
つまり、最後の連絡手段を失ったことになる…。
あ、よし…。
まずは落ち着くんだ…俺。考えろ。
お仕置き=体罰ってことは、
きっとものすごく痛いと思う。
…痛いのは嫌いだ。
暴力反対。
こうなったら一か八かで
説得させよう。
これしか残ってない。
「大悟、よくわからんが俺は、いつも素直に生活を送っている。だからそんなのしなくても支障はない」
ちなみに暴力では、何も解決はしないってテレビで言ってた。
お前は…
それを知らないのか!!
そういう意味を込めて
目で訴えた。
「そんな目しても俺の気持ちは変わらないよ」
こうして俺の必死の説得?は、
簡単にも流されてしまった。