「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「ふんっ!今さらとぼけても無駄だぞ。俺は、“お仕置き”ということを知っている!!」
はっきりと言い放った。
なんせ、調べたんだから。
すると、大悟はキョトンとした顔で
「え?もしかして、岬。俺以外の男にお仕置きされたとか言わないよね?」
俺を鋭く見つめた。
…は、なぜそうなる?
「ちげーよ。意味だよ、意味。お前に取られた俺のケータイで調べたんだ」
俺がそう言ったら『…そっか』と大悟は、安心したかのようにホッとした表情になった。
何?もしかして、自分の下僕を他の野郎に
使わせたくないわけ?
たく、
大悟は鬼だな、本当。
俺がそんな簡単に
誰かにお仕置きされるわけねぇだろ。
ふふふっ。
あ、そうだ!
「大悟、よく聞け!お前は残念なことに俺にお仕置きができないぜ」
ドヤ顔で、大悟を下から睨んだ。
「…へぇー興味深い。言ってみ」
言ってみ…って
なんつー態度だ、ゴラ。
まぁ、いい…。
そうやって、余裕に笑ってられるのも
今のうちだ、アホ。
「なぜなら、押し入れの中は、荷物で埋めつくされているのだから!!もう俺が入るスペースはない\(^o^)/」
わーいと心の中で
ポーズをきめる。
そしたら、閉じ込められなくてすむし。
だって、ちゃんと書いてあったろ?
使い方は、お仕置きとして押し入れに閉じ込めるとかなんとか。
押し入れさえなければ、
この方程式は成り立たないということに短時間で俺は気づいた。
やべっ。俺マジ天才。