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「俺は、男だ!クソ野郎」

第6章 何で俺…女装してんの。







「押し入れ?」


ニヤニヤとしている俺をよそに大悟は意味がわかっていなく、頭上にハテナマークを浮かべながらそう言った。





「押し入れに閉じ込めるつもりだったんだろ?」



俺は、口の端を上げながら言ってやった。



だが、それはもう無理だよ。

スペースがないのだから♪♪









「岬の言っている意味がわからないから、ケータイ借りるね」



大悟は怪訝な表情で

さっき取り上げられた俺のケータイを取りだし


さっそく何かを調べ始めた。






…おま、ちょっ。

意味わかんねぇってなんだよ。


少し驚く、俺。










そして、数秒後。





「あー、岬が言っている意味はこれね」


頷きながら納得した顔をする大悟。



ふっ。やっとわかったか。

バカめ。



人をバカにする前に

まず自分を見直せよって話だ。




心の中で、とてつもない毒を吐きスッキリした。




あっ。

とりあえず、脱がされたシャツを着なくては。





いや、待て…。

その前に








「大悟…。お前もわかっただろ?ほら、俺の上から退けよ」


早くしろと言わんばかりに

促した。



そう、こいつは、

無理とわかっていてまだ俺の上に跨がっているのだ。








「岬は、なんで俺がこんなことするか考えたことないの?」


急に問われた質問。



「え?」


そりゃあ、あれだろ。



「俺が素直じゃないから?」




そう言ったら、大悟は

クスッと笑みを溢した。










「…そうだよ。大当たり」



大悟は、低い声でそう言った。


そして、だんだんと

大悟の顔が俺の首へと近づいた。











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