「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「ちょ、大悟何する気だ……ヒィっ」
大悟が俺の首に顔を埋めた途端、鳥肌が立った。
こ、こいつ…今
俺の首を舐めやがった!?
「…こうやってされたの?」
はっ?
「…お前何言って」
俺は、咄嗟に離れようと抵抗するが
大悟の力が強くて、
手なんか
もう頭の上に持ち上げられ固定されている。
「ちゃんと素直に言ってごらん。そしたら許してあげないこともないよ」
「はい…?」
いやいやいや。
そもそも俺、悪いことしてないし、
許す許さないとか
訳がわからない。
さっぱりだ。
「急に変なマネするな。大体お前が何がしたいか意味わかんねぇ…」
首を捻る言い方で
言った。
「意味がわかってないから、行動にあらわしてるんだよ。」
大悟は、ニッとまた
口の端を上げて笑みを浮かべる。
あーー!もう
だから本当何が言いたいかわからね。
自分でも頭悪すぎて、本当理解力がないことはちゃんと分かってるつもり。
しかし、
大悟の場合説明不足なんだよ。
よくわからなくなり、
イライラで頭がこんがらがった。