「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
あのまま日付が変わって、
土曜日。
昨日のことで、よく眠れなかった俺は、
苦手な早起きをし、
ケータイの画面をタッチする。
やっぱり、早く謝って俺のこのモヤモヤをなくしておきたいと思ったからである。
こんな嫌な気持ちのままでは、
じっとしてられなくて
すぐさま、連絡を取りたくなる面倒くさい性格だ。
すると、ケータイを操作してた俺は、
メールが1件届いていたことに気づいた。
…もしかして、大悟!?
きっと、メールの相手は
大悟だと思って大急ぎでメールを開く。
――――――――――
From 翼先輩
やっほー♪
今日のことだけど覚えてる?
忘れたとか
言わせないよ~
何せ俺が働いてるホストクラブに
姫が客として
来てくれるんだもんねー♪
昨日からドキドキで
眠れなかったよ(^з^)-☆
――――――――――
俺は、このメールの内容を見て
唖然となる。
…あ、そうだった。
そんな約束してたわ。
少し、期待していたのが外れたのと
最後の顔文字に
俺は、若干引きつった。
あー、あとこれも思い出した。
内容を一からまとめてみると、
俺にこうやって悩みを提供させたのは
全部こいつ(翼先輩)のせいだ!!
まず、
急に保健室に来いとか言って
命令して香水をつけたの全部こいつが原因。
そして、あとから
大悟が疑い始めて
俺がカッとなり大悟にあんな顔させてしまった。
なにが、
眠れなかったよ、だ。
こっちも、違う意味で
眠れなかったんだよ、あほ。
ムシャクシャした感情が沸々とわきあがる。