「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
でも、しかしあれだ…。
翼先輩は、俺が
こうやって悩んでいることを知るはずない。
八つ当たりしても
カッコ悪いだけだ…。
それより、
大悟に嫌な思いさせてしまったし、
俺が呑気に
ホストクラブ?という所で遊んでいるわけにはいかない。
つか、今
全然そんな気分じゃないし、第一ノリ気でもない。
翼先輩には、申し訳ないけど
ここは、断ろうかな。
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ごめんなさい。
今日は家でゆっくりしたいのです。
だからまた今度ということで。
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よし、送信っと。
ふぅと、息を吐いて
数秒後にピロリーンと受信音が鳴った。
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ノー、ノー!
もう予約いれちゃったし
今からキャンセルできません\(^o^)/
それに、命令を断るなんて
いけない子だなぁ~
昼の12時に
○○駅の前で待ち合わせね!
遅れたらキッスを
プレゼントしちゃうぞ~
じゃ、またあとで(^з^)-☆
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ケータイを握りしめながら
終始固まる。
…嘘だと言ってくれ。
これでわかった。
俺は心底ついてないらしい。