「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
てか。
放心状態で
あまり見ていなかったせいか、
この店の中、豪華過ぎだよな…?
シャンデリアが何個もあるし、
オシャレで皆輝いている…。
えっ?
もしかして、なになに
俺、結構…場違い?
…もういや。
色々とショックで
ガクッと肩を下ろしていると、
階段の方から
バタバタと慌てて
降りてくる綺麗なお姉さんが見えた。
見えたと思ったら
そのお姉さんは、走って
俺と翼先輩がいるとこまで来たら、足を止めた。
「お、遅くなってごめんなさいね」
申し訳なさそうに
翼先輩に謝っているお姉さん。
この二人、知り合いなのか?
「大丈夫だよ~、俺たちも今来たとこだから♪」
「そう…なら良かったわ。それより翼くんが言っていた子ってこの子かしら!?」
急にお姉さんを視線が俺に。
「え…っと何ですか?」
俺の存在に気づくと、
お姉さんは、息を荒くさせながら
興奮した状態で見ている。
間近でそんな見られると
さすがに照れる。←
しかも綺麗なお姉さんに。
ここ重要。
「そうだよ、でも俺のだからあまり近づかないでくれる?」
スッと翼先輩が
俺とお姉さんの間に割って入ってくる。