「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
いろいろ傷ついたところで
「よし、これで謎は解けた!そして岬ちゃんは、私に任せなさい」
パンと手を叩き、
自信満々に咲さんはそう言った。
「じゃあ、準備が終わったころにまた伺うね~♪姫の女装…あぁ想像しただけでも鼻血が」
「さっさと散れ、カス」
「姫冷たい…」
なぜか、泣いているふりをしている。
「今更かよ」
俺は、早く帰れと言わんばかりに
しっしっと追い払う。
演技は、俺に通用しない。
「迎えに来るから大人しくしているんだよ?」
「わかった、わかった」
ほら、見ろ。
嘘泣きだ。
そのあと、いちいち
翼先輩は、俺に向かって投げキッスして
お店から出ていった。
まぁ飛んできたハートには、
上手く交わしたから大丈夫だ。
「さてと、岬ちゃん。私に着いてきて!」
残った俺は、
咲さんの誘導で二階に移動した。
はぁ。
もうホントにやだ。