「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
キスマーク?
「何ですか?それ…」
シールの種類のなにかか?
「あら、キスマーク知らないの?」
なぜか、驚き気味の咲さん。
俺、こういう顔されるの本当に
いやだ…。
教科書くらいちゃんと読んでるのに。
ペラペラと捲ってさ。
「ご、ごめんなさい。…わかりません」
俺は、素直に言った。
女の人の前では
なぜか、見栄がはれない。
「もう岬ちゃん可愛すぎるわ!今どきこんな純粋な子いるの!?」
「え、俺に言われても…」
意味がわからないし
返答に困る…。
「じゃあ、私が教えてあげる!あっ、その前に、最近誰かに首とか噛まれたりしなかった?」
急な質問。
え、最近誰かに
首を噛まれたり…?
そんなことあったっけ。
「…あ」
「心当たりがあるのね♪♪」
嬉しそうに微笑む咲さん。
俺の脳裏に昨日のことが甦る。
そういや、
大悟に強く噛まれたや…。
痛かったけど、
結果大悟を傷つけるようなこと言っちまったし…。
でも
それと、なんの関係が?
「た、確かに昨日…幼なじみに噛まれましたけど」