「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「きゃー!やっぱり噛まれたのね!岬ちゃんも隅に置けないわ~」
騒ぐ咲さんの横で
俺の頭は、ハテナマークがいっぱいだった。
「あの、キスマークっていうのと何の関係があるんですか?」
話がよく見えなくて
眉を寄せる。
「もちろん関係あるわ♪キスマークっていうのは、マーキングみたいなのと同じよ」
「まー…きんぐ?」
やばい余計
わからなくなってきた。
語彙力無さすぎなのか…俺。
「そう、マーキング。『俺のもの』っていう印のことで、愛情の証!」
「え。お、俺のもの!?」
その言葉を聞いて
俺は、目を見開いた。
俺のものって…
俺を奴隷としか
見てねぇってことか!?
それに愛情の証みたいな要素は、
ぜってぇ入っていないと思う。
痛かったし。