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「俺は、男だ!クソ野郎」

第6章 何で俺…女装してんの。





「所謂、独占欲の塊ね♪他には、浮気予防って意味もあるらしいけど」




「ま、まじですか…」



なるほどな。



自分の奴隷を

他の奴には使わせたくない魂胆なのか…。


性悪すぎる!




なんて恐ろしい。

意味を知れば知るほど怖くなっていく。





あ、でも咲さんが


ただ言ってるだけだし

本当かどうかはわからない。



そうだ。そう考えよう。


ここは、ポジティブに思うことにした。









「あ、そういえば、その幼なじみってどんな子なの?」


咲さんは、

目を輝かせ、興味津々に聞いてくる。



「どんな子って…男ですけど。でもイケメンでムカつきます」



俺がそう告げたら、

咲さんは、目を見開いた。




「あら!相手男なの!?こりゃ岬ちゃんも大変だわ。女より、男の独占は強いものだから」



「え?あ、はぁ…そうなんですか」



とりあえず、頷いておく。




これ以上、咲さんに

面倒くせぇ奴って思われたくない。








「あっ、安心して!ファンデーションで隠しておいたから大丈夫よ」





「あ、なんか、色々ありがとうございます…?」




隠す意味がわからないが

一応、お礼を言っといた。





…どうしよう。




今さらかもしれないが、

俺、本当のバカかもしれない。


もちろん、頭脳的な意味で。


いや、少し理解不足ってとこだろう。





精神的には普通だけどな。












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