「俺は、男だ!クソ野郎」
第2章 ふ、ふざけんな!
「やっぱ、お前の大きいな」
岬は、俺のシャツを着た途端、眉を八の字に曲げて言う。
「当たり前だろ」
細い身体付きの岬のサイズは、
きっとSサイズだろ?
あぁ、なんか、袖の部分とかあちこちブカブカしていて…
岬が“俺のもの”になったみてぇだ。
やべっ。
思わず口を手で覆った。
そう考えただけで
今、俺の顔すげぇニヤけてやばいかも。
俺だって健全な男…。
コイツ(好きなやつ)といたら、理性を失ってしまうが
我慢している俺ってある意味すごいと思う。
しかも何年も。
普通のやつは、すぐ襲っているだろう。
俺は、今日もまた心にある感情を
抑えながら学校に向かった。