「俺は、男だ!クソ野郎」
第2章 ふ、ふざけんな!
俺たちは、無事に今日から通う
“早乙女学園”に辿り着いた。
「ここに将来、俺の嫁になる人がいんのかな~」
少し、伸びをしてワクワクしながら、
そう呟いた。
「は?…お前バカ?」
嬉しさに浸っている俺に、
ドン底に落とすようなこと言う。
ふんっ。
どうせ、モテないとか言いたいんだろ。
あぁムカつく。
ちなみに大悟は、イヤミか?って思うほど
容姿端麗でカッコいい。
身長も高いし…。
だから、当たり前にモテる。
はぁ。もうやだ。それより女子だ!
俺は、気を取り直して、
辺りを見渡す。
はぁ
なんで、こういうときに限って、
「…男子が多いんだよ」
女子は、まだか?
皆さん遅刻なのか?
そんな俺をさっきから、
不思議そうに見ていた大悟が口を開けた。
「男子が多いのは、当たり前だろ。お前、男子校で嫁探してんの?」
バカにしたように、クスッと笑った。
………ん?
今、コイツ…………何て言った!?