「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
全身に力が入る。
淳兄は怪しい笑みを浮かべた。
「は、はい…なんでしょう」
その威圧感に敬語になった。
「どうして、こんなとこに来ているのかな?怒らないから言ってごらん」
淳兄は、にこにこと
なんと不自然に笑ってる。
………怖すぎる。
怒らないからって…俺にはもはや
すでに怒っているようにしか見えませんけど!!
でもこのまま口を閉ざしていたら
もっと殺気が増加しそうだ。
「えっと…それは、さっき翼先輩が言ってた通り、俺は連れてこられたんです…」
多分、声は震えてたが
ちゃんと言ったぞ。
「で、それはなんで?岬は、性格だけは男前なのに、簡単に女装なんかさせられちゃって……どういうことだ」
だんだんと淳兄が鬼化していく過程が
よくわかる。
「あ、それには、深~い事情がありましてですね…」
なぜか冷や汗が止まらない。
あと、性格だけは男前っていうの気に食わない。
「事情だと…?」
俺は、とりあえずコクンと頷いて
素直にここまで来た経緯を詳しく話した。
例の鬼ごっこからのことを全部を。
……死にたくないんだ。
許せ。